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怒ると叱るは違う 叱ると子どもや部下が育つ

子どもが言うことを聞いてくれない。

部下がミスばかりする。

こんなときに叱ることってありますよね。

しかし、叱る怒るの違いを理解していないと子どもや部下が育たないかもしれません。

「怒る」と「叱る」の違い

まず「怒る」と「叱る」の違いを考えていきます。

辞書によると、

【怒る】

我慢できなくて、不快な気持ちが言動に表われた状態になる

【叱る】

相手の仕方を、よくないといって、強く注意する

新明解国語辞典 第七版

二つの言葉は同じときに使えて、似ているようですが、意味はまったく違いますね。

怒るというのは自分の気持ちを発散させるため、相手のことを考えていません。

自分のためだけです。

叱るというのは、相手の成長を信じ、願って行うものです。

相手のためです。

みなさんは普段どっちですか?

判断がつきにくいときは感情に焦点をあててください。

マイナスの感情から出たものだったり、冷静ではなかった場合は「怒る」方が多いです。

怒ることの弊害

怒ることはものすごく効き目があります。しかし、その分副作用があり、弊害となることもあります。

怒るとその怒った人の前では従順に従います。

しかし、その人が居なくなると仮面を外して、普段の言動になります。

いくら怒ってもその人の行動は変わらず、成長には繋がりにくいです。

また、怒られてばかりいると、その怒ってくる人の顔色をうかがうようになり、その人が怒るか怒らないかが判断基準になります。

親が怒るかどうかを気にしていたり、職場で上司が怒るかどうかを気にしていたら、とても居心地が悪いです。

家ならストレスが溜まるし、職場ならパフォーマンスが落ちるでしょう。

僕は職場でよく怒られていました。

そのときは、まさに怒ってくる人に怒られないようにするために仕事をしていました。

職場を良くしようとか、効率化しようとかプラスの感情ではありませんでした。

もう、毎日の仕事が嫌でいやで仕方なかったです。

しかも、お前は仕事が遅いとか僕自身の能力のことを怒られたりしていました。

当時はそれで自信も失い最悪でした。

このように怒るということは、弊害がとても多いです。

簡単に言うことを聞かせることができるからといって、怒ってばかりいるのはやめましょう。

どうして怒るのか?

そもそもどうして怒ってしまうのでしょうか?

それは期待やこうするべき、しなければならないという考えがあるからです。

期待を裏切られたらむかつきますよね。

こうするべき、こうしなければならないという価値観が守られなければこれもむかつきます。

しかし、人には自分のやり方でやる権利があります。自由があります。

相手と自分は違います。

いつの間にか自分の価値観を相手に押し付けていませんか?

自分の子どもであっても、部下であっても相手には自由という権利があります。

そのことをしっかりと意識することが重要です。

どう叱るか

怒ることがあまり良くないということをわかってもらえたかなと思います。

ではどう叱るかです。

叱るときは絶対相手自身を否定しないでください。

その人の仕方、言動が良くなかったと注意してください。

そのとき、なぜ良くないのかということをしっかり説明してあげると、納得しやすいです。

また、自分の考えだということもわかるように、私はこう思うとか言ったほうが受け入れやすくなります。

あくまでも相手の自由を尊重して冷静に言うことが大切です。

さいごに

怒ると叱るは似て非なるものです。

相手のことを思い、成長を願って叱ってあげてください。

しかし、怒りを抑えることは大変です。

なぜ怒りがこみ上げてくるのか、自分をしっかり見つめ、自分の期待「こうあるべき・なければならない」に気づき、相手と自分の価値観の違いを理解することが、叱ることができるようになるための第一歩かなと思います。