iira

やりたいことが見つからないときにやる気を出させてくれた言葉

こんにちは、てるです。

「君はなんで            のに、やりたいことをやらないんだ?」

この空欄部分を埋めるとしたらあなたは何をいれますか?

やりたいこと探しは疲れる

やりたいことがわからない。やりたいことを見つけたい。でも、探しても見つからない、疲れた・・・という人は多いのではないかと思います。ぼくもやりたいことを探しているときはとても疲れたし、悩んで悩んで辛かったです。もうね、どんどんどんどんやる気がなくなっていくんですよね。もう疲れたしこのまま今の仕事をなあなあにこなしてくだけでもいいかなと、弱気になっていきました。

そんなとき「裸でも生きる」という本に出会いました。その本の中にぼくのやる気を湧き上がらせてくれる言葉があったんです。辛くなったときその言葉を読んでやる気を出しました

やる気を出させてくれた本

この本は著者である山口絵理子さんが、途上国発のブランドを創造するまでの軌跡を綴った話です。少しあらすじを語らせてください。

山口さんは、発展途上国を援助したいと考え、途上国を援助する国際機関での仕事に携わっていました。しかし、実際にその援助が発展途上国でどのように役立っているのか、誰もわからない状況でした。そこで、実情を自分の目で確かめるため、「アジア 最貧国」と検索し、そこで出てきた「バングラデシュ」に単身乗り込みました。

アジア 最貧国

2004年当時、アジア最貧国のバングラデシュはとてもひどい状況でした。汚職ナンバーワンの国でもあり、援助が一般の人に届いている様子はこれぽっちもありませんでした。

スラムからは異様な臭気が漂い、そのスラムでゴミの山を漁ったり、汚染された川で洗濯する人々がいました。また、水を引くのでさえワイロを要求される社会でした。さらに、政党同士が争うために、一般市民が金で雇われ、一般市民同士で争わされる。ときには殺し合いになる、そんな国でした。

この国の人々は衣食住を確保するために、ただただ生きるために生きる人々ばかりでした。

途上国発のブランド

山口さんは、こんな途上国で生活していくなかで、多くの困難や悩みにぶつかりました。もう何をやっていくべきなのか、何をやりたいのかわからなくなってしまうこともありました。そんなとき、ジュートという素材との出会いが運命を変えます。誇りとプライドを持って、モノ作りし、先進国で売る。途上国でかわいいバックをつくる。これが山口さんがだした、本気でやりたいことでした。

このあと、多くの困難がありました。裏切りにも合います。それでもめげずにバック作りを続けます。そして、ついに日本でバックが販売され、お店も構えることができました。

この途上国発のブランドは「MOTHER HOUSE」と言います。途上国で誇りとプライドを持った職人さんたちの手で端正込めて作られたバックたちが店頭に並んでいます。多くの方が、途上国のためにという訳ではなく、本当にかわいくておしゃれだからという理由でバックを購入しています。ぼくもカバンを持っています。すごく使いやすくて、お気に入りです。

えー言いたいことがまとまらなくなってきたんですけど(笑)

先進国である日本から見たら、とても劣悪な環境で恵まれていないと感じてしまうようなバングラデシュ、そこからみんなが欲しいと思うものを生み出し続けるMOTHER HOUSE。このブランドを作った山口さんが感じた言葉がぼくの胸に刺さりました。

やる気を湧き上がらせてくれる言葉

本の最後に以下の文章が記載されています。

バングラデシュで見てきた現実の中で自分の人生に最も影響を与えたものは、明日に向かって必死に生きる人たちの姿だった。

食べ物が十分でない、きれいな服もない、家族もいない、約束された将来もない。そして生活はいつも政府によって阻害され、きれいな水を飲むにも何キロも歩かなければならない。そんな人たちが毎日必死に生きてきた。

ただただ生きるために、生きてきた。

そんな姿を毎日見ていたら、バングラデシュの人が自分に問いかけてくるような気がした。

「君はなんでそんなに幸せな環境にいるのに、やりたいことをやらないんだ?」って。

君はなんでそんなに幸せな環境にいるのに、やりたいことをやらないんだ?・・・本当にそのとおりだなと思いました。日本に生まれ、安全を確保され、衣食住もあり、自分で未来を選ぶことができる環境にいる。どうやって生きて行こうかと考えることができる環境にいる。とても幸せだと思いました。感謝もしました。不思議と心の底から、やろう!って思えたんです。この言葉を読むだけで何回もやる気が沸き上がりました。そしてあきらめなかった結果、やりたいことを見つけ、勉強をし、会社を辞めて独立することができました。

この本に出合えたこと、本を作成してくださった方々、MOTHER HOUSE、山口絵理子さんに本当に感謝をしたいです。

おすすめ

この本を全て読んでこそ、「君はなんでそんなに幸せな環境にいるのに、やりたいことをやらないんだ?」という言葉が本当に心に響くと思います。山口さんの苦悩や葛藤、恐ろしいほどの努力、そんなものをまざまざと感じることができます。是非読んでみてください。