こんばんは、てるです。
もし、自分が採点されるとしたら、減点方式と加点方式どっちがいいですか?
ぼくは断然、加点方式です。
まず最大値が違うと思うんですよね。
減点方式で最初100点だったら、MAXが100点です。それ以上なしです。
でも加点方式だったら、100点超えて、1000点、10000点と限界はありません。
だったら、加点のほうがいいですよね。
それに、減点方式だと欠点ばかりに目がいくと思います。
逆に加点方式だと良い点に目が行きます。そして、良いところに目が行くようになると、パートナー、友人、そして自分自身。好きな人が増えていきます。好きが増えるなんて、いいことばかり。
今回はそんな話。
人は減点方式になりやすい
欠けたところが気になりやすい
どちらの円が気になるでしょうか?
完成された円と未完成の円。未完成の円の方が脳裡に残りやすいものです。
円の欠けているところが気になってしまったり、円を完成させたいという思いがその理由です。
日本メンタルヘルス協会 基礎テキストより
人は欠点に目がいきやすいものです。そして欠点に目がいくとそこばかりが気になってしまいます。
他に足りている部分がたくさんあるのに、欠けたところだけを見て、「嫌なやつ」や、「自分はダメなやつ」だと決めつけていませんか?
- 自分の子は周囲の子と比較して、これができない、あれができない。
- 自分は人とコミュニケーションがうまくとれないから、ダメだ。
- 夫は家事を全然手伝ってくれない。
- 妻は気に入らないと、すぐ怒る。
こうやって欠点に焦点があたると欠点しか見ず、どんどん欠点探しをしてしまいがちです。
完璧主義者はより減点方式になりやすい
「こうあらねばならない」「こうあるべき」このような完璧主義のような考えを持っていませんか?
この考え方をしてしまうと、減点が始まります。
欠点探しの悪循環の始まりです。
ぼくも前までそうでした。
特に彼女に対してそうでした。欠点探しはより近い人に対してしてしまうように思います。
付き合いが長くなると、結婚を考えます。そして相手と結婚できるかどうかの見極めがはじまります。
結婚するには、「こういう人」「こうあるべき」「これは必要」多くの条件がありました。
これから外れると減点です。結婚合格ラインより下回ると、お別れです。
こんな恋愛、うまくいきませんよね。実際うまくいきませんでした。
最後は欠点しか見れていませんでした。減点方式だと他人にも自分にも良い事はないと感じました。
結婚を前提に付き合ったとしても、ただ好きだから付き合うとかでも、減点方式ではうまくいく可能性は下がってしまします。
完璧を求めることが全て悪いことだとは思いません。しかし、完璧を求めて、減点が始まり、うまくいかなくなる。
完璧を求めたがゆえにうまくいかなくなる。本末転倒です。
加点方式になるコツ
全体を見る
全体を見ることに対しての例えばの話です。この例えが正しいのかどうか微妙なんですけど・・・
小さいころは、「セミの寿命は1週間しかない。だから、かわいそうな虫だね。」って言われました。確かにこの言われ方すると寿命短いし、かわいそうですよね。
ただ実際のところWikipediaによると、
成虫期間は1-2週間ほどと言われていたが、これは成虫の飼育が困難ですぐ死んでしまうことからきた俗説で、野外では1ヶ月ほどとも言われている。
さらに、幼虫として地下生活する期間は3-17年(アブラゼミは6年)に達し、短命どころか昆虫類でも上位に入る寿命の長さをもつ。
Wikipediaより
めっちゃ寿命長いみたいです。かわいそうとかじゃないです。
これは「成虫の期間が短い」という欠点?に焦点を合わせて、かわいそうってなってたけど、セミの人生全体を俯瞰してみると寿命長いってなります。欠点に焦点を合わせるとかわいそうだけど、全体を見ると、まったくかわいそうじゃないんです。
みなさんもこういうことありませんか?
欠点じゃなくて、全体を見ると良いところがたくさんあるはずです。
さらになんですが、成虫のときって達者じゃないですか!元気じゃないですか!
死ぬ間際、セミすごい達者です。達者度を考えてください。右肩上がり、急上昇です(笑)
見方を変えれば、そこから得られる印象もびっくりするほど変化します。
プロセスを楽しむ
なにかをやるとき、達成感を得るためにやっているから、途中は苦しいなんて感じる人もいるかもしれません。
でも加点方式だとすごく気が楽です。だって、途中の些細なことでも出来たらプラス、できなくても全然OKですからね。
できないことがマイナスではないんです。
こんな考えでいると楽しくなってきます。
加点方式でいると楽しくなる。逆に楽しくしていると加点方式が見えてくる。
いかに楽しみながらやるかを考えて挑戦してみてください。
最近ぼくは、できない状態からどうできる状態にするかの挑戦のプロセスが楽しいです。
不安を感じず、ただただ挑戦して、試行錯誤していく。少しでもできたら自分に〇を与える。
これができたら楽しく過ごせます。
他人のできないことに対しても、穏やかな気持ちで接することができます。
やっぱり加点方式、おすすめです。
自分への評価の方法を変える
自分に加点する際に、やってはならないことがあります。
それは、他人と比較することです。
良いところだと思っても、他に自分より上の人を発見してしまったら、良いところだと言えなくなってしまうかもしれません。
自分が良いと思ったら良いところなんです。自分で決めていいんです。
あと余談ですが、成長したいと思ったときに他人との比較と、以前の自分との比較では、以前の自分と比較したほうが、モチベーションを保ちやすく、努力が継続する傾向にあります。
心理学者ルース・バトラーは以下のような実験を行いました。
実験内容
中学生たちをチームに分けて、テストをやってもらいます。
Aチームの中学生には・・・
「他の学生と比較して評価する」と伝えた。
Bチームの中学生には・・・
「あなたの成績の上がり具合を基準にして評価する」と伝えた。
意気込みを尋ねると
Aチームの中学生は・・・
「能力をしめしたい」「ミスを減らしたい」などと答えた。
Bチームの中学生は・・・
「頭をきたえたい」「問題解決能力を高めたい」などと答えた。
結果
テストを何回かくり返すうちに、Bチームの方が大きく成績が伸びた。
テストが楽しかったという声も多かった。
図解 モチベーション大百科 池田貴将編著 より
人は自分の成長度合いで評価したほうが、努力しやすくストレスも感じにくいものです。
モチベーションを短期的に上げたいときは、周囲と競争するのもいいかもしれません。
しかし、以前の自分と比較したほうが、プロセスを楽しみながら継続的に成長することができます。
ちょっと欠点に目が行く話からズレましたが、言いたかったのは、自分の良いところを探すときは、以前の自分との比較で探してみるといいかもしれません、ということ。
パートナーに対しても全体を見る
ぼくが心理学を勉強した日本メンタルヘルス協会の先生が仰っていました。
付き合い始めは、お互い欠けたところではなく、良いところを見せあう。結婚すると、家族になり、見せ合う方向が変わる。そのとき内側の欠けたところが見える。
そうだなと思いました。結婚して欠けたところが見えるようになったとき、
「あれ?こんなはずじゃなかった・・・」と思うのか、
「欠けたところを見せれるくらいの関係になったんだな」と思うのかは、その人の受け止め方次第です。
受け止め方でいかようにも世界は変えられます。
欠けたところが見えてきたからと言って、その人の良いところがなくなったわけではありません。
見える景色が変わっただけです。全体を俯瞰してみれば、やっぱり良いところはあります。
欠けたところが見え始めたとき、それはスタートラインです。
お互いの欠けたところを補い合って、お互いの文化を共有して、新しい文化を作る。
欠けたところをくっつけて、大きな家族という素敵な大きな円をつくれたらいいなと思います。
そのプロセスには、大変なことや辛いこと、嫌いになりそうになることもあるかもしれません。
でも、パートナーの良いところを見たり、加点方式でいれば乗り切れると思います。
さいごに
人は欠点に焦点が合いやすいものです。まずはそれを知ってください。
そして、良いところがないかどうか、俯瞰して全体を見たり、別の立場から考えてみてください。
そしたら、少しずつ好きが増えて、前より明るい気持ちが増えるんじゃないかなと思います。
そんな生活送ってみてください。
ではでは